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TCGにおける初手の枚数の話

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現行の本山式DMEDHのルールでは、初期手札5枚、初期シールド7枚、先行ドローありとなっており、これは前身である浜松式DMEDHから変えずに引き継いでいるのですが、初期シールドの枚数を何度か変えようかという試みがありました。
DMは通常シールド5枚で、対戦相手が1人から3人に増えるEDHに対してシールドの枚数が2枚しか増えないのは少し心もとないんじゃないかと思ったのがきっかけで、本格的なEDH用のビートダウンデッキを組んだりして試したところ、7枚でもビート側からすればかなり厳しい枚数であることがわかり、結局今のままになりました。

そんでもって「そもそもなんでDMの初手の手札とシールドの枚数って5枚なんだろう、もっと言うと次元ゾーンはなぜ8枚なんだろう?」という疑問に突き当たりまして、それが今回のテーマとなります。

ところで、諸君はカードゲームの多くの初手が奇数だということを知っていただろうか。なぜだか判るかい? 喜劇を奇数拍にすることや、前もってリストを作るときに偶数にすることと同じ理由だ。偶数は構造化されて見え、奇数は天然のものに見えるのだ。その理由は人間の脳に聞いてくれとしか言いようがない。テンポやリズムを持つものを扱う場合、奇数の方が心地よく感じられる。整然と並んでいるものの場合、偶数が好まれる。ゲームの初手は天然っぽいものだから、奇数枚のほうが好まれるのだ。
(マーク・ローズウォーターのコラムの翻訳記事『お手を拝借!』より引用)

なるほどそうかもしれないと思って実際に色んなTCGの初手の枚数を調べてみました。チョイスは適当です。

DM:5枚
DM(メガデッキ):7枚
MTG:7枚
遊戯王:5枚
ポケモン:7枚
バトスピ:4枚
ヴァンガード:5枚
Z/X:4枚
ガンダムウォー/クルセイドシステム:6枚
モンコレ:6枚
ディメンションゼロ:5枚
ヴァイス:5枚
プレメモ:7枚
chaos:5枚
FFTCG:5枚
コロッサスオーダー:7枚
ジーククローネ:5枚
ラストクロニクル:5枚
ドミニオン:5枚

他にもいっぱいあるんですが、キリがないのでこのくらいで。
これを見るとTCGの初手は奇数、もっと言うと5枚と7枚が多いことがわかります。
この5と7という数字は、どんな意味を持つのでしょうか。


まず7ですが、これはTCGの始祖であるMTGが影響を与えているのが一つと、完全性や秩序を表す8から1を引いた数から、不完全性、転じて可能性や飛躍を表す数字であり、「ゲームの初手は天然っぽい」に最も適う数字と言えます。

8が完全性や秩序を表すと書きましたが、8は1を除いた最少の立方数であり、原子核が特に安定となる陽子と中性子の個数である魔法数の一つでもあります。「偶数は構造化されて見える」に適った数字であると言えます。
DMの次元ゾーンの枚数が8であるのは、初手の手札やシールドと違いあらかじめ決まったものであり、偶然性や天然っぽさとは真逆であるからと言えます。
デッキ枚数の40を5で割った数字であり、新ゾーンとしてなるべく馴染みやすい数字をチョイスしたことが窺えます。
立方数であることや、立方体の頂点の数でもあることから、3次元への空間の広がりを連想する数字でもあり、「次元を超える」という意味合いもあるのではとこじつけることもできます。
また、その構造的な完全さから、今後超次元ゾーンのカードを9枚以上にする、サイキック以外のカードを次元ゾーンに送るようなカードはデザインされないことが予想できます(タイムチェンジャーしたストームGにミスター・アクアの効果を使ったケースは除く)。

ちなみに遊戯王のエクストラデッキは無制限から15枚となりましたが、これはMTGのデッキの最低枚数の60枚に対してサイドボードの上限がその四分の一である15枚であるのを遊戯王のサイドデッキでもそのまま流用しており、エクストラデッキの上限を決めるのに既に馴染んだ15という数字を持ってきたんじゃないかと思われます。

次に最も多い5ですが、これは我々にとって最も身近な「道具」を表す数と言えます。
つまり、利き腕の親指、人差し指、中指、薬指、小指の5本のことであり、ゲームにおける最初の道具の数として馴染みやすい数字であると言えます。
我々が使ってる10進法は両手の指の数に由来しており、約数の多くて便利な12進法はSF等で進んだ文明の象徴として描かれることがあり、6本指が進化した人間や神の使いのシンボルとして描かれることがあります。

初手の枚数として奇数が相応しいことを書きましたが、5と7の次は9かと思いきや13です。
9と11はどこにいったの?ってなりますが、この2つの数は10に引き寄せられてしまうのです。
10とは完成であり、全てを包む安定を象徴する数字であり、可能性や偶然性とは相反するものであります。
13は12が時間や方位などに使われる60進数を構成する基準の数として、12か月や12時間、12方位などのように用いられたのに対し、一つ多い数字であるため調和を乱す数字と言われています。
あんまり関係ないですがトランプは1から13で構成されており、4組52枚の全てのカードの数字とJOKERの一枚を足すと1年の周期を表す365となります。

初手の枚数の候補として5,7,13とありましたが、この3つの数字はどれも素数(特に5と7は双子素数)でもあります。
人間は割り切れないものを無意識的に割り切れるようにしようとするため、素数は人間の選択肢における迷いや不安を掻き立てる心理的効果があると言われています(素数を数えて落ち着こうとする神父もいる)。
また一方で素数は宇宙の真理が隠されてる神秘の数として、多くの人々を魅了してきた数字でもあります。

このことからTCGにおける初手の枚数は奇数の中でも素数、そして特に5枚と7枚が最も相応しいことがわかります。
13はそのTCGのゲーム性にもよりますが、初手としては選択肢が多すぎてあまり相応しくないかと思われます。
他にも候補の素数として3がありますが、3以下は逆に選択肢が少なすぎてゲームとしては単調になります。
3は過去、現在、未来の時間軸や中立を表し奇数の中でも秩序だった数であるというのも、偶然っぽさが求められる初手の枚数としてはジャンケンくらいの単純なゲームでないと馴染みにくいのではと思われます。

こんなところでしょうか

どうも深読みやこじつけが過ぎる気がしなくもないですが、こういう視点でTCGを見るのも、なかなか面白いんじゃないかと思います。
変則ルールに関してもそうで、同じ物事や1枚のカードでも別の角度から見ることで色んな発見があり、色んな視点を立つことをこれからも大切にしていきたいところです。

DMEDHはゲームバランスの面から初期シールの枚数はこれからも7枚だと思われますが、もし増やすことになるとすれば10枚か13枚で、ビートダウンという選択肢が消えて緑の需要が更に上がったりティラノ・リンク・ノヴァが強くなりすぎたり1ゲームの時間が長くなりすぎるといった問題を解決することができれば、という感じです。

それでは、また
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