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■細かい判断
特定のカードやコンボがゲームを破壊する、といった規制を決めるための支配的な要因ではなく、規制するか・しないかとか、規制の度合いに迷ったときに考える細かな要素について記述します。
また、規制の選択肢が複数あるときに、どの方法を選ぶのかといったときにの判断にも用いられます。
様々な事情が複合的に絡み合う中で決めているので、全てのカードに普遍的に用いられる考え方ではありません。

・通常で使うことが可能なカードか
通常で使おうとしてもルール上の問題で使用できないものは規制が緩かったり、優先順位が下になる傾向があります。
これから《宿命のドギラゴン銀刃》を禁止にできず、多くの規制解除によるゲームスピードを速める判断に繋がりました。
主な該当カード:プレミアム殿堂カード、デュエガチャ使用カード、パック使用カード、海外版限定カード、ジョークカードなど

・通常で使われているカードやデッキタイプか
通常でもDMEDHでも同じカードばかり使われるのは避けたいので、使われているカードは厳しく、使われていないカードは緩く見る傾向があります。
先ほどのプレ殿カードとは間接矛盾しているため、他の視点から判断します。
該当(しそうな)カード:《BAKUOOON・ミッツァイル》《ジョット・ガン・ジョラゴン》

・ギミックやシステムが強いものか
これはどちらかというと規制カードよりもルール策定の判断に用いられることが多いです。
該当要素:多色カード、無色カード、ツインパクトカード、革命チェンジ、ゼニス(無色+エターナルΩ)など

・種族やテーマとして優遇されているものか
該当要素:ドラゴン、ジョーカーズ(つまりジョラゴン)など

・カードとして新しいものか・古いものか
デュエマは基本的に新しいカードほど強いので、古いカードが使える機会があればそちらを優先します。

・文明間のパワーバランスを崩してしまわないか
自然のマナブーストが大量に規制される背景の一つです。
DMEDHは統率者が使用文明を縛るため、特定の文明に強さが偏らないように注意を払っています。

・単色-多色デッキのパワーバランスを崩してしまわないか
統率者が使用文明を縛るため、統率者の文明が増えるとデッキも強くなる傾向があります。
多色デッキが強くなりすぎないようにという考えが、N色以上規制カードの判断に反映されています。

・魔王戦や次元戦などのルールに悪影響をもたらさないか
DMEDHデッキの使用を想定したルールが無数にあり、それらのゲームへの影響も考慮しています。
該当しそうなカード:魔王戦における《音速 ソニックブーム》

・楽しそうか
個人の主観が大いに入るため、これを判断に使用するには慎重に扱う必要があります。

■あまり考慮しないもの
・カードが高いか・安いか
・誰かに規制しろ・するなと言われた
など
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変種ルールが含む要素の分類


記事にしようと思ったらスライド1枚で済んでしまいました。

デュエマは色んな変種ルールが存在しますが、大別すると用意された単一のプールを使うか、デッキを構築するかに分けられ、デッキ構築型にはカードプールが無制限に増える方式か旧枠限定のようにある程度限定されているかに分けられます。
また、通常と同じタイマンのゲームか3人以上の多人数戦かでも分けられます。

ルール管理の複雑さで言うとDMEDHのそれはどれも最悪の方式を採用しています。
悪いことは言わないので、新たに変種ルールを開発して継続してサポートを行うつもりがあるなら、デッキ構築型、無制限のカードプール、多人数戦のどれかはやるべきではありません。
身内同士でやる前提なら別ですが、そうでないなら膨大な時間が必要となります。
関連記事:英語版テキストから見る種族の括りの裁定

《技師ピーポ》

日語版:■ このクリーチャーがバトルゾーンから自分の墓地に置かれるとき、各プレイヤーは自分自身のマナゾーンからカードを1枚選び、それぞれの墓地に置く。

英語版:■ When this creature is destroyed, each player chooses a card in his mana zone and puts it into his graveyard.

《シュトラ》

日語版:■ このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、各プレイヤーは自分自身のマナゾーンからカードを1枚ずつ選び、それぞれの手札に戻す.

英語版:■ When you put this creature into the battle zone, return a card from your mana zone to your hand. Then your opponent chooses a card from his mana zone and returns it to his hand.

eachは「各」「それぞれ」という意味であり、MTGではこの書き方だと《技師ピーポ》はプレイヤー全員が対象になります。
対して《シュトラ》は自分のマナを手札に戻し、その後相手は自身のマナを手札に戻すという書き方で、この相手とは1人のことを指します。

話が逸れますが、《技師ピーポ》は「バトルゾーンから自分の墓地に置かれるとき」という表記のため、一時期封印から墓地に落とされた時にも誘発する裁定で、ボマーバイクというデッキタイプもありましたが、英語版では他の「破壊されたとき」と同じ書き方に統一されています。

日本語テキストで「各プレイヤー」とあっても原文では《シュトラ》のように対象の相手プレイヤーが1人の場合と《技師ピーポ》のように相手全員の場合があり、新規カードに「各プレイヤー」とあってもそれの適正な対象を判別することは不可能です。

デュエマは公式で多人数戦をサポートしていないため、その対象が1人であっても相手全員であっても「各プレイヤー」というテキストを区別なく使っても問題ないからですが、いざ落とし込もうとすると判別できないため、全員対象で統一しています。

昔は《銃神兵ディオライオス》が再録で「各プレイヤー」という表記がなくなったりしていたのですが、最近は《闘い踊る凶器》《青守銀 シルト》のように、「各プレイヤー」の表記が増えています。
翻訳のフォーマットが変わっただけだとは思いますが、DMEDHでの影響は大きく、ルール品質向上のためテキストの表記は引き続き注視していきます。

参考
《銃神兵ディオライオス》

日(初期):■ このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、各プレイヤーは自分のクリーチャーを一体ずつ選び、持ち主の墓地に置く。

日(再録):■ このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを一体破壊する。その後、相手は自身のクリーチャーを一体選び、破壊する。

英:■ When you put this creature into the battle zone, destroy one of your creatures. Then your opponent chooses one of his creatures and destroys it.